第2話|AIを使うほど、コピー地獄にはまっていった

今日は2回目のお話です。
*****
AIに自分の資料や、過去のnote、ブログ、文字起こしを渡すようになってから、
文章は以前よりずっと作りやすくなりました。
私がよく使う言葉。
文章のトーン。
避けたい表現。
お客様に伝えるときの雰囲気。
そういうものを少しずつ分かってくれるようになり、
最初の頃のような「きれいだけど、私ではない文章」は減っていきました。
もちろん、まだ一度で完成するわけではありません。
「それは私が言いたいことと違う」「ここに、この体験を足して」
「もう少し本音が伝わるようにして」
「きれいにまとめすぎている」
そんなやり取りは、まだ何度もありました。
それでも、ゼロから一人で書くことを考えれば、ずっと楽でした。
だから私は、どんどんAIを使うようになっていきました。
作れるようになると、作りたい欲も増えていった。
も増えていく。
一つのテーマを話せば、
noteの記事が作れる。
同じ内容を、アメブロ向けに書き換えられる。
Facebook用に短くできる。
LINEの案内文にもできる。
Instagramの投稿やストーリーにも変えられる。
それまでは、一つの記事を書くことだけでも時間がかかっていたのに、
AIを使えば、いくつもの媒体に展開できる。
「これなら、もっとたくさんの人に届けられる」
そう思いました。
note用の文章を作る。
少し直す。
アメブロ用に変える。
Facebook用に短くする。
タイトルを何案か出してもらう。
冒頭を変える。
最後の案内文を足す。
一つのテーマから、次々と文章ができていきました。
AIを使う前よりも、作れる量は明らかに増えました。
でも、ここで思ってもいなかった問題が起きる😣
文章が増えるほど、コピーする回数も増えた
AIが作ってくれた文章は、そのまま勝手にnoteやアメブロへ入るわけではありません。
チャットの中に出てきた文章を、自分でコピーする。
メモ帳に貼る。
別のチャットへ持っていく。
媒体に合わせて書き直したものを、またコピーする。
保存する。
投稿画面に貼る。
画像を作るために、タイトルや要点を別の場所へ移す。
一つの記事を作るたびに、何度もコピーして、貼り付けて、また移していました。
最初は、それほど気にならなかった。
それはゼロから文章を考える時間が減っていたからです。
でも、作れるものが増えるほど、コピーする回数も増えていきました。
文章を作ることはAIがやってくれる。
でも、その文章を運ぶのは全部私。
気づけば、コピーして貼る作業ばかりしていました。
「まるで伝書鳩のように」
そして、どれが完成版なのか、分からなくなった
さらに困ったのは、何度も文章を作り直しているうちに、
どれを使うと決めたのか分からなくなったことです。
最初に出してもらった文章。
少し言葉を直した文章。
体験を追加した文章。
短くした文章。
やっぱり前のほうがよかったと戻した文章。
タイトルだけ変えた文章。
似ているけれど、少しずつ違う文章が、チャットの中に何個も並んでいきました。
「これ、いいね」
と思った文章があっても、そのあと何度か修正すると、どこにあったのか分からなくなる。
長くなったチャットを、上へ上へとさかのぼって探す。
見つけたと思ったら、それは完成版ではない。
また下へ戻る。
別のチャットにも、似たような文章がある。
「どれを使うんだったっけ」
「最終版はどこにあるんだろう」
そんなことが、どんどん増えていきました。
文章が作れないのではありません。
むしろ、作れすぎる。
選択肢が増えすぎて、自分でも管理できなくなっていったのです。
チャットの中も、パソコンの中も散らかっていった
AIを使う前は、作れるものが少なかった。
でも、どこに何があるかは、まだ分かっていました。
AIを使い始めてからは、文章もアイデアもどんどん増えていきました。
その代わり、
この文章はどのチャットにあるのか。
どこまで直したのか。
どのファイルに保存したのか。
note用なのか、アメブロ用なのか。
もう投稿したのか、まだ使っていないのか。
それが分からなくなっていきました。
チャットのタイトルを見ても、中に何が入っているのか思い出せない。
メモ帳にも文章がある。
Wordにもある。
投稿画面の下書きにもある。
同じような文章が、あちこちに散らばっている。
探す時間が、どんどん増えていきました。
AIを使えば使うほど、情報が整理されるどころか、逆に散らかっていく。
そんな感覚でした。
楽になるはずだったのに、AIの前から離れられない
便利になったはずなのに、以前よりもパソコンの前にいる時間が長くなっていました。
その頃の私は、本気でこう思っていました。
「AIの子守をしている時間のほうが長いやん」
AIが作ったものを、私がずっと後ろから追いかけている。
考える作業は減ったのに、管理する作業が増えている。
作れるようになったのに、終わらない。
できることが増えた分、やることまで増えていました。
そして、あるとき思ったんだよね。
「これ、このままだったらAIを使っても全然楽にならないやん」
もうAIが、全部やってくれたらいのにな~
ゼロから投稿まで全部AIがやってくれたら楽なのに~
例えば、
必要な資料を、フォルダの中から探してくれる。
散らかったファイルを整理してくれる。
コピーして運ばなくても、必要な場所へ置いてくれる。
そんなAIがあれば、今度こそ本当に楽になるかもしれない。
そう思い始めた頃、私はCursorというツールを知りました。
「AIと話しながら、アプリが作れるらしい」
「パソコンの中にあるフォルダやファイルも見られるらしい」
その頃の私は、自動化という言葉もまだよく分かっていませんでした。
ただ、
「アプリが作れるなら楽しそう」
「パソコンの中まで見られるなら、今のコピー地獄から抜け出せるかもしれない」
そう思ったのです。
次回は、私が初めてコーディングAI、Cursorに出会ったときの話を書きます。
