自分の世界観をAIに保管してもらうって、どういうこと?

前回、便利なGPTsを使うほど、自分の世界観が育ちにくい理由を書いた。
発信GPT、LP作成GPT、戦略GPT。
どれも本当に便利だと思う。
質問に答えていくだけで、発信文ができたり、商品の見せ方が整理されたり、次に何をすればいいかまで出してくれる。
でも、そのGPTsは中立な箱ではない。
それを作った人の経験や、判断基準や、世界観が入っている。
だから、自分の言葉を入力しているつもりでも、実は誰かが作った世界観の上で、自分の言葉が整理されていることがある。
では、自分の世界観を育てるにはどうしたらいいのか。
私が今やっているのは、自分の言葉や経験や判断基準を、AIに保管してもらうこと。
ただし、ここで言う保管は、メモアプリに文章を保存することとは少し違う。
ただ保存するだけなら、これまでもできた。
Notionに貼る。
Googleドキュメントに入れる。
メモアプリに残す。
フォルダにまとめる。
でも、それだけだと、あとから使うときに人間が探さないといけない。
あの時の言葉、どこに書いたっけ。
あのグルコンで出た一言、どこに残ってたっけ。
前に感じた違和感、どのメモに入れたっけ。
そうやって探しているうちに、使う前に疲れてしまう。
私が言っている「AIに保管してもらう」は、ただ文章を置いておくことではない。
話したことや書いたことの中から、AIが意味のあるかたまりを拾う。
そして、それをあとから使える形に分けておく。
たとえば、
これは価値観。
これは気づき。
これは発信に使える言葉。
これはLPに使えそうな表現。
これはお客様理解。
これは商品設計のヒント。
これは自分が使いたくない言葉。
これは何度も出てくる判断基準。
そんなふうに、自分の中にあるものを細かく分けて残していく。
実際に今、私のAIの保管庫には、文章や会話やグルコンの記録から切り出された情報が、2,500個以上入っている。
その中には、価値観メモ、気づきメモ、note記事、セッションの言葉、お客様理解、SNS分析などがある。
この数字を見たとき、私自身も少し驚いた。
そんなにあるんだ、と。
でも、考えてみれば当たり前でもある。
日々、考えていることがある。
講座やグルコンで話していることがある。
記事を書く前に壁打ちしていることがある。
お客様との関わりの中で見えてきたことがある。
自分の中で何度も出てくる言葉や違和感がある。
それらは、その場では流れていきやすい。
話した瞬間は大事だと思っていても、数日経つと忘れてしまう。
あとから使えそうだと思っても、どこに残したか分からなくなる。
文章にする前の、まだ整っていない言葉ほど、流れていきやすい。
でもAIが拾って、分類して、あとから引き出せる形にしてくれると、それはただの会話ではなくなる。
自分の資産になる。
ここで言う資産は、完成した文章のことだけではない。
まだ言葉になりきっていない気づき。
ふと出てきた一言。
自分が何かに違和感を持った理由。
お客様に話しているうちに自然と出てきた説明。
次のLPに使えそうな表現。
何度も繰り返している、自分の大事にしたいこと。
そういうものが、あとから使える形で残っていること。
そして必要なときに、AIがそこから取り出してくれること。
これが、私にとっての「世界観をAIに保管してもらう」ということ。
大事なのは、きれいに完成した文章だけを残すことではない。
むしろ、不完全な言葉の中に、その人らしさがあることも多い。
まだ整っていないけれど、確かに自分の中から出てきた言葉。
うまく説明できないけれど、何度も引っかかっている違和感。
その時は小さく見えたけれど、あとから商品や発信の核になる気づき。
そういうものを、流さずに残しておく。
そしてAIが、それを必要なときに引き出してくれる。
だから次に発信を書くとき、ゼロから考えなくていい。
LPを作るとき、一般的な売れる型だけに頼らなくていい。
戦略を考えるとき、自分に合わない方向へ無理に寄せなくていい。
自分の過去の言葉や、判断基準や、世界観から出発できる。
誰かのGPTsを使うと、今すぐ答えは出る。
でも、自分の言葉が積み上がっていくとは限らない。
自分の世界観をAIに保管していくと、日々の会話や仕事の中で出てきたものが、少しずつ自分だけの土台になっていく。
そしてその土台から、発信が生まれる。
LPの言葉が生まれる。
商品設計のヒントが生まれる。
次の企画が生まれる。
それが、資産化だと思う。
ただ保存しているから資産なのではない。
引き出されて、使われて、また新しいコンテンツや商品に生まれ変わるから、資産になる。
過去に書いた文章や、話した言葉を、もう一度発信などで使える形に残せていますか?
もし残せていないとしたら、それは才能が足りないからではなく、思いや言葉を分類して、必要なときに引き出せる仕組みがまだないだけかもしれません。
私は今、その仕組みを作っています。
